「またその話か」と思われないために:比喩を使いこなせば同じ内容も新しく響く

昨日まで、比喩に二つの機能があることを書きました。
比喩は、何か別のものになぞらえることで、ものごとを正確に伝えることができる。
比喩は、ものごとと、別のものごとを、これまでになかった形で結びつけることで、新しい発想を生む。

比喩には、ほかにも強みがあります。
その一つが、あるひとつのものごとを、様々な仕方で伝えられること。

伝えることは、どのような人にとっても非常に重要なスキルです。
伝える場面は、一回限りのことも多いでしょうが、繰り返しが必要な場合もあります。

たとえば、経営者やリーダーが、部下に事業方針などを語るとき。
仲間に対して共有すべき情報は多岐にわたりますし、一つひとつのことを深く理解してもらう必要があります。

このとき、比喩が力を発揮します。
「河童の川流れ」や「弘法も筆の誤り」といったように、比喩は、同じものを複数の異なる仕方で表現できます。
これを活かして、同じ相手に語る場合に、その都度違うたとえを用意しておけば、「また同じ話か」と思われることがありませんし、理解も深まるでしょう。

同じことを何度も語ることは、理解を得るために必須です。
しかし、毎回同じように語ると、人はなかなか真剣に聴いてくれません。
そこで、同じ話を違う仕方で伝える。
そのために比喩を使うわけです。

はじめは少し大変かもしれませんが、人に伝える場面のたびに、比喩を考えてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

福井を拠点にオンライン・対面にて全国の農業経営者を支援している、経営コンサルティング会社「一茎」の代表です。
一茎のウェブサイトおよびメールマガジンでは、経営改善や効率化のためのちょっとしたポイントなどを発信しています。

【経歴】
東京大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修士課程修了(学術修士)。
外資系種苗メーカーの海外営業エリアセールスマネージャー、経営コンサルティング会社のコンサルタント/マネージャーを経て、一茎を設立。
主要な支援領域はファイナンス(経営分析・財務管理)、デジタル、マーケティング。
中小企業診断士。ITコーディネータ。