組織– category –
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原則のある人事制度をつくるために――組織の倫理観を見極める質問
前回、人事制度の基礎として能力主義、役割主義、成果主義の3つがあり、それぞれ倫理学の徳倫理学、義務論、功利主義との結びつきがある、ということを書きました。人事制度にかかわらず、会社として「何を価値と考えるのか」を明確にしておくことは、組織... -
その人事制度に主義はありますか?――人事制度に倫理学を応用して方針を定める
最近、ある場所でお話しした内容が意外に関心をもってもらえたので、ここに書いてみたいと思います。「人事制度の根本には倫理学的な主義があるべきだ」という考えについてです。 規範倫理学の3つの理論 倫理学には大きく分けて3つの階層があります。「メ... -
成長する組織になっているか?――『Right Kind of Wrong』が提案するセルフチェック
前回に続き、Amy Edmondsonの『Right Kind of Wrong』の内容を少し紹介します。今回紹介するのは、組織が成長する状態になっているかどうかを経営者や管理者がセルフチェックするための質問です。最近部下から報告を受けた内容を思い出してください。それ... -
動機づけ要因と衛生要因――給与でモチベーションを高めようとすると失敗する
以前、評価によって給与に差をつけることが組織にとっての足かせになりえることを書きました。これは心理学的な議論である、ハーズバーグの「動機づけ要因」と「衛生要因」という概念からも説明できます 動機づけ要因とは 動機づけ要因は、従業員が積極的... -
『ザッポス伝説2.0』――立場をなくせば人は自由で幸福になる?
ザッポス(Zappos)という会社をご存じでしょうか。靴の通販を行っていた会社で、好業績を上げAmazonの傘下に入った、いわゆるユニコーンです。 以前、給与の不平等を是正したことによって成長したGravity Paymentsを紹介しました。ザッポスは、もともと長... -
給与の不平等を減らすと何が起こるか? Gravity Paymentsが急成長を遂げた事例
一つの軸で従業員を評価することには必然的に多数の従業員に不満足を感じさせるリスクがあり、多様な軸で評価しようとしても給与水準に差がある限りは実質的に一つの軸で評価していることになる、ということを書きました。これを根本的に回避するための方... -
人事評価は何のため? その人事評価制度が必要かどうか、一歩立ち止まって考えてみる
なぜ人事評価制度を導入するのか? 人事評価制度の導入は、多くの企業が組織の成長とともに直面する課題です。組織が大きくなればなるほど、従業員の能力や業績を適切に評価し、それに基づいて報酬や昇進を決定する必要性が高まります。しかし、制度の導入...
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