せっかく輸出に取り組むなら海外と直接やり取りすべし

海外に商品を輸出する際には、いくつかのバリエーションがあります。以下では、その概略を説明します。

まず、日本側で輸出商社を通すかどうかで大きく分かれます。
輸出商社を通す場合は、商品が最終的に海外に行くとはいえ、あなたの仕事としては物を輸出業者が指定する国内の地点まで運ぶところまでで、請求と支払いも国内の商社との間で完結します。
これは国内のビジネスとほとんど変わりません。
ハードルは非常に低いですが、輸出先の実需者との間に仲介者が多くなり、マージンの点であまりメリットがありません。

輸出商社を介さない場合は、以下の二つのパターンに分かれます。

まず、輸入代理店に販売する場合。
この場合は専門の代理店が海外市場での販売を代行します。
これは、大量販売が必要な商品や低単価の商品に適しています。
たとえば、工業用の部品など、多数の専門業者が購入し、できるだけ多くの実需者に届けたい場合に適しています。

もう一つは、消費者や実需者に直接販売する場合。
これは高単価が見込める商品に適しています。
たとえば、工芸品や美術品など、ターゲットを絞った販売が可能な商品に向いています。
大量に輸出することが難しい商品でも、直接販売することで高付加価値を得ることができます。

Amazonのようなプラットフォームは、輸入代理店と直接販売の中間的な性格を持っています。
手数料がかかるものの、最終消費者に販売できるため高単価が期待でき、リスクが小さいため、輸出の入口としてちょうどよい選択肢です。

私としては、輸出商社を通さず、輸入代理店と商談をするか、Amazonなどのプラットフォームを活用することをおすすめします。
輸出はハードルが高いと感じるかもしれませんが、顧客候補が無数にいる一方で取り組む日本の中小企業は少ないため、意外にうまくいくことが多いです。

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