仕事ではなくボランティアとしてですが、今日は通訳をしました。
80か国ほどから人が集まる国際会議があり、そのうち20名ほどが参加する交流イベントを手伝いに行きました。
ミッションは、英語ができない地元の人と海外からの参加者の間のコミュニケーションを手伝うこと。
英語が得意でない人や子どもの中にも交流をしようという意欲のある人がいて、大変よい機会だったと思います。
そうした中で改めて思ったのが、カタカナ英語の問題です。
日本語の日常会話の中にもビジネス会話の中にも多くの英語が入ってきています。
そうした形で英単語に触れられるというのはいいことかもしれませんが、発音の点では大いに問題があります。
カタカナになっている英語には、実際の英語の発音とは異なるものがたくさんあるからです。
たとえば今回のイベントでは「デリゲイト」という表現が多用されていました。
海外からの参加者をその国の代表者という意味でdelegateと呼んでいるわけです。
会議の公式のカタカナ表記も「デリゲイト」となっていました。
このdelegateという単語は、確かにカタカナで表記すると「デリゲイト」となる場合があります。
が、それは動詞の場合です。
「代表」という意味の名詞では、カタカナ表記では「デリガット」のような音になります。
この-ateと終わる単語のように、最後の母音がaの場合の発音は、カタカナと違うことが多いので要注意です。
たとえば、ビジネスでよく使う「マネージャー」つまりmanagerという言葉。
これは、発音をカタカナ表記すると「マニジャ」が近いと思います。
少なくともaは「エイ/エー」ではなく「イ」という音です。
なので、manageは「マネージ」ではなく「マニジ」です。
damageも「ダメージ」ではなく「ダミジ」です。
cabbageも「キャビジ」です。
あるいは、コーポレートcorporateは、delegateのときと同じく、やはりaは「エイ/エー」ではなく「ア」の音で、「コーポラット」といった音になります。
こうしたaのように、カタカナとして間違った音で日本語に入ってきているものはいろいろとあります。
慣れている単語こそ、一度発音を確認してみるとよいです。
発音を確認するには、発音記号が読めなければなりません。
これは少し大変かもしれませんが、英語をしっかり話せるようになりたければ避けては通れません。
少しずつでも取り組んでみてはいかがでしょうか。
その取り組み方は、また改めて紹介します。