農業参入に関心をもったら読む本

この記事をお読みということは、農業を始めることに関心をおもちかと思います。
週末の趣味として農業をするのであれば作物の育て方を学べばよいですが、ビジネスとして取り組みたいなら、よい情報源にあたらなければなりません。
しかし、農業に関心をもったとしても、よい情報源の判断は案外難しいです。
というのも、地方に行けば農業は身近な産業ですが、経営という観点から農業を語れる人は案外少ないからです。

今回は農業に関心をもったかたがたのために、情報収集の手がかりとなるような本を紹介します。

川内イオ『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』『農業フロンティア 越境するネクストファーマーズ』

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ビジネスとして農業を学ぼうと思ったら、よいビジネスモデルを知ることが大事です。
本書は近年注目されている国内の主要な農業経営者たちにスポットライトを当てたもの。
とくに、既存の農業とは大きく異なるビジネスを立ち上げた人々が紹介されています。

事業を始める上では、資料からの情報収集だけでなく、目で見たり話を聞いたりすることが大きな意味をもちます。
その点でも、「どのような人から話を聞くべきか」ということを考える指針として役立つ二冊です。

窪田新之助、山口亮子『人口減少時代の農業と食』

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本書も近年の農業界のトレンドを紹介するものですが、上述の本に比べると、「人」よりも「仕組み」に重点が置かれています。
農業を取り巻くさまざまな問題に対し、それを解決するために、農業経営者はもちろん、農協や自治体といったプレーヤーがどのような仕組みをつくり、どのように取り組んでいるのかが、事例とともに紹介されいます。
近年の農業界のトレンドを知ることのできるお勧めの一冊です。

嶋崎秀樹『儲かる農業 「ど素人集団」の農業革命』

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もう10年以上前の本ですが、昔ながらの農業経営体を国内有数の農業法人に成長させた現代的な農業経営者の草分けによる名著です。
書かれている内容には、従来の農業の常識を打ち破って、今や新たな常識として定着していることが多いです。
農業を始めようと思うなら、読んでおいて損はありません。
農業経営改善の実践事例としても、現在の農業界における常識としても、ぜひ一度は読んでもらいたい一冊です。

八木宏典『図解知識ゼロからの現代農業入門』

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ビジネスにおいては、業界のマクロな情報を捉えておくことも重要です。
先駆者から話を聞く上でも、業界の基本的な構造や用語は事前に知っておくべきでしょう。

農業入門のような本は様々ありますが、事実なのか著者の意見なのか分かりにくいものもしばしばあります。
そうした中で、本書はかなり客観的な視点から基本的なデータを押さえる形で書かれており、業界の全体像を俯瞰する上で適切な参考書と言えます。

なお、さらに詳しい情報にアクセスしたい場合は白書をざっと読んでみると良いでしょう。

田中康晃『3訂版 新規農業参入の手続と農地所有適格法人の設立・運営』

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いざ農業を始めるぞと思っても、農業には関連する法律や団体が色々あって、どのように参入すればよいのか分かりにくいものです。
たとえば、農地を購入するにはどのような手続きをすればよいのか、認定農業者とは何なのか、農協はどのようなことをしてくれるのか、困ったときには誰に相談すればよいのか……こうした悩みは尽きないものです。
その大部分については、本書がある程度の答えを提示してくれます。
手元に本書のような一通りのステップが書かれている本を置いておき、必要に応じて辞書のように参照することをお勧めします。

農業を検討する上で、まず自力で情報収集をしたい場合は、上記のような情報源から取り組んでみてはいかがでしょう。

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