2024年– date –
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その人事制度に主義はありますか?――人事制度に倫理学を応用して方針を定める
最近、ある場所でお話しした内容が意外に関心をもってもらえたので、ここに書いてみたいと思います。「人事制度の根本には倫理学的な主義があるべきだ」という考えについてです。 規範倫理学の3つの理論 倫理学には大きく分けて3つの階層があります。「メ... -
文化を売るためには顧客と自身の文化を知ること――志賀直邦『民藝の歴史』
9月に、富山県美術館で開催されていた「民藝展」を見ました。現在は名古屋市美術館で開催されていて、2025年2月からは福岡市博物館にて開催されます。和紙など自身の関心のある工芸に関しては柳宗悦や寿岳文章らの著作に目を通していたものの、民藝全般に... -
心を動かす言葉をもらう――ChatGPTによる名言引用
言葉の力は絶大です。ふとしたときに出会った言葉が、困難に直面したときに支えとなってくれることがあります。しかし、自身の置かれた状況に即した言葉に出会うのはなかなか難しいことです。大事なときに出会えば自分を支えてくれるような強い言葉でも、... -
町田ゼルビア黒田監督のこだわり
今日、日経電子版がスポンサーをしている「ビジネスリーダーズカンファレンス」というオンラインのセミナーを聞きました。その中で、町田ゼルビアの黒田監督が登壇されました。 私はサッカーにあまり興味がなく、どんなチームがあるのかすらよく知りません... -
手放しでChatGPTを活用する――Advanced Voice Modeのすすめ
次々に新しい機能をリリースするChatGPTに、また一つ強力なツールが追加されました。今回の追加機能は「Advanced Voice Mode」というもので、自然な会話を実現するモードです。最近、Plusユーザーであれば利用できるようになりました。 ChatGPTは以前から... -
価値を増やすことが経営の仕事――岩尾俊兵『世界は経営でできている』
最近、岩尾俊兵氏の『世界は経営でできている』という本を読みました。著者の岩尾俊兵氏は、今最も注目される若手経営学者の一人だと思います。 本書は、ビジネスに限らず人生にも経営を応用することで、人々の幸福に貢献しようとしています。軽妙な語り口... -
ChatGPTを活用して歴史に学ぶ――構造主義的分析GPT
歴史に学ぶために、具体的にどうする? 「歴史に学ぶ」ということは、よく言われます。私は大学院で科学史を研究していたので、歴史研究をすることの意義について考える場面がしばしばありましたが、この「歴史に学ぶ」というのは大変心強いメッセージでし... -
リスクをとるか、失敗をとるか――ゴールを描いたら一直線に進む
ゴールを描いたら、そのゴールまでできるだけ短期間でたどりつきたいものです。 たとえば試験を受けるのであれば一度で合格したいし、何かしらの役職につきたいなら次の機会をものにしたい。事業を立ち上げるとき、あるいは改善するときも、できるだけ早く... -
ChatGPTは学習の機会均等に貢献する救世主――ただし、活用しようとするならば
最近参加したある会合で、経営コンサルタントにとってChatGPTは脅威だという議論がなされました。たとえば、補助金の申請のようにフォーマットが決まっていて、求められるアウトプットがはっきりしている分野は、ChatGPTの得意領域であるため、コンサルタ... -
ChatGPTを使いこなすための文章作成能力をChatGPTを使って学ぶ
ChatGPTの文章作成能力は? 私は毎日のようにChatGPTを使用しています。以前も書いたことがありますが、この文章も音声入力した、句読点のない、漢字変換の間違いもあるような文章をChatGPTに入力し、きれいな表記に変換してもらっています。 一般に、Chat... -
失敗から立ち上がり、失敗から学ぶ――ブラジルに行かねばならないのにビザを取り忘れたら
前々回、前回と、失敗から学ぶことの重要性について『Right Kind of Wrong』というベストセラーを紹介しつつ書いてきました。今回は少し軽めの話題として、私自身の失敗の事例を紹介したいと思います。 これは、本来なら避けるべき単純な失敗であり、しか... -
成長する組織になっているか?――『Right Kind of Wrong』が提案するセルフチェック
前回に続き、Amy Edmondsonの『Right Kind of Wrong』の内容を少し紹介します。今回紹介するのは、組織が成長する状態になっているかどうかを経営者や管理者がセルフチェックするための質問です。最近部下から報告を受けた内容を思い出してください。それ...