農業経営の成否を決める3大要素とそのバランス

どのような業界でも、経営の骨格となる数字を間違ってはいけません。
昨日書いたように、売上高人件費率が非常に大きい状態では、そのままの数字のバランスで規模を拡大しても利益は出ないままでしょう。
利益を生むための数値目標を設定しておくことが大事です。

ただ、知らない業界では、どの数値をとっかかりにするかを見極めるのが大変です。
コツとしては、損益計算書上の大きな数字から考えるのがポイントとなります。

農業の場合は、売上・人・生産規模の3要素をまず押さえておください(ほかの多くの製造業でも同様かと思います)。
数字の間のバランスを見るためには割り算をするとよいです。
3要素のそれぞれを割り算すると、たとえば以下のような感じです(分母と分子を入れ替えたり、人の点で人件費とするのか人数とするのかを変えたりといった感じで、多数の指標がありえますが、本質的には同じようなことです)。

売上高人件費率=人件費÷売上
面積あたり売上=売上÷生産面積
一人あたり面積=生産面積÷人数

われわれが経営診断をしたり、農業法人の収支計画作成を手伝ったりるするときには、もっと多くの指標を計算します。
ただし、とくに事業がうまくいっていない企業の経営診断の場合は、上記の3つの指標だけで問題の大方が分かることがほとんどです。

ぜひ、ご自身の経営の現状や目標を、これらの指標をもとに評価してみてください。
具体的な目安や評価の仕方は、おいおい紹介していきます。

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この記事を書いた人

福井を拠点にオンライン・対面にて全国の農業経営者を支援している、経営コンサルティング会社「一茎」の代表です。
一茎のウェブサイトおよびメールマガジンでは、経営改善や効率化のためのちょっとしたポイントなどを発信しています。

【経歴】
東京大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修士課程修了(学術修士)。
外資系種苗メーカーの海外営業エリアセールスマネージャー、経営コンサルティング会社のコンサルタント/マネージャーを経て、一茎を設立。
主要な支援領域はファイナンス(経営分析・財務管理)、デジタル、マーケティング。
中小企業診断士。ITコーディネータ。