Text Blazeで、ChatGPTをよりスタイリッシュに使いこなす

今どきは、多くの方がChatGPTをはじめとする生成AIを活用していると思います。
しかし、「少し使ってみたけれども、やめてしまった」という声もよく聞きます。
そういうかたがやめてしまった理由としては、「プロンプトを書くのが面倒で、普通の文章作成だったら最初から自分で書いたほうが早い」といった意見がよく挙げられます。
確かに、私自身もそう思う場面は多々あります。

たとえば、「# 指示」や「# 条件」といった見出しをつける深津式のような形式にするのも、少し面倒だったりします。
カスタムGPTをつくるという方法ももちろんありますが、用途ごとにGPTを作成していると、結構な数になってしまい、目的のGPTを探すのにも一苦労することがあります。
実際、私もMyGPTs内にはカスタムGPTが50個ほどあり、時々しか使わないものはすぐに見つけられないことがよくあります。

こうした問題を解決するために最近私が活用しているのが、Google Chromeのエクステンション(拡張機能)として利用できるText Blazeというツールです。

これは、「/」に続けてショートカットとなる文字を入力することで、自分自身で登録したテキストを呼び出せるというもの。
しかも、登録されたテキストをそのまま呼び出すだけでなく、

  • 一部をドロップダウンや直接入力にする
  • クリップボードにコピーされているテキストを挿入する
  • 日付や時間を自動挿入する

などの便利な機能があります。
一例を挙げれば、以下は、私が文章のボリュームを膨らませるために活用しているものです(こうして入力されるものは「スニペット」と呼ばれています)。

青枠のところは、テキストを入力したり、ドロップダウンリストから選んだりするものです。
たとえば「文体は」につづくところには、以下のようなドロップダウンリストを用意しています。

  • 元の文章のものを維持してください
  • 論文のような論理的なものにしてください
  • 小説のようにレトリックを用いた魅力的なものにしてください
  • 話しかけるような優しいものにしてください

オレンジ枠の「clipboard」は、クリップボードにコピーしたものを挿入するということです。

ChatGPTにこのスニペットを入力しようと思ったら、「/」に続けて登録したショートカットを入力するだけです。
つまり、ChatGPTのプロンプト入力欄に「/gpttext」と書くだけです。

たとえば、

ChatGPTを活用するための便利なツールとして、「Text Blaze」というクロムの拡張機能がある。これはよく使うフレーズをショートカットとして登録できるもの。このツールとChatGPTを組み合わせたら、よく使うけれども入力が面倒なプロンプトを一瞬で入力して、業務を効率化できる。

という文をコピーしたうえで、ChatGPTに「/gpttext」と書いてみます。

すると、以下のような画面が表示され、自分で登録したドロップダウンメニューなどが出てきます。

ここから、自分が希望するものを選んでいくだけで、プロンプトができあがります。今回は、もともと設定していたドロップダウンリストの中から、以下のように選択しました。

アウトプットされるものは、ただのテキストです。
なので、当然ですが、ChatGPTに一からプロンプトを入力するのと変わらないアウトプットが得られます。

今回のプロンプトでは、以下のようなアウトプットが得られました。

Text Blazeを使うようになってから、私はカスタムGPTを使う頻度が減りました。
たしかに、ステップバイステップでアウトプットを練り上げていくような複雑なGPTの使い方をする場合は、カスタムGPTをつくっておいたほうが便利です。
しかし、1回のプロンプトで最終的なアウトプットに近いものを求めたい場合や、使用頻度が多い場合は、通常のGPTにText Blazeに登録したプロンプトを入力するほうが効率がよいです。

機能をフルに活用するためには多少の課金が必要になりますが、無料でも基本的な機能は使うことができます。
ChatGPTをさらに使いこなそうと思ったら、ぜひ一度試してみてください。

シェアはご自由に
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!