経営– category –
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文化を売るためには顧客と自身の文化を知ること――志賀直邦『民藝の歴史』
9月に、富山県美術館で開催されていた「民藝展」を見ました。現在は名古屋市美術館で開催されていて、2025年2月からは福岡市博物館にて開催されます。和紙など自身の関心のある工芸に関しては柳宗悦や寿岳文章らの著作に目を通していたものの、民藝全般に... -
価値を増やすことが経営の仕事――岩尾俊兵『世界は経営でできている』
最近、岩尾俊兵氏の『世界は経営でできている』という本を読みました。著者の岩尾俊兵氏は、今最も注目される若手経営学者の一人だと思います。 本書は、ビジネスに限らず人生にも経営を応用することで、人々の幸福に貢献しようとしています。軽妙な語り口... -
改善の見込み金額をざっくりと見積もっておけば迷いを減らせる
本を読んだり人から話を聞いたりして、設備投資や新しい仕組みの導入に魅力を感じることはよくあります。行動力のある人はよいと思える情報があれば片っ端から試していくでしょうし、慎重な人はその取り組みにどのようなメリットがあるのかを考えて、結局... -
バランストスコアカード――事業の全体像を漏れなく発想・分析するフレームワーク
バランストスコアカードとは? 最近、事業者に対して技術指導をする公務員のかたがたを相手に、経営指導の研修をしました。「技術指導だけでは必ずしも経営がよくなるとは限らないので、経営全般についても理解・評価ができるようになろう」という目標のも... -
ありきたりな事業でも「店舗あたりの人口」を考えれば参入・成功の余地が見えてくる
事業家なら誰しも、どのような事業が利益をもたらすのかを見極めたいでしょう。これは実際にはきわめて難しく、実際にやってみないと分からないものです。事業を検討する上では、様々な観点から本当にその事業が求められているのかを見極めることが重要で... -
農業参入に関心をもったら読む本
この記事をお読みということは、農業を始めることに関心をおもちかと思います。週末の趣味として農業をするのであれば作物の育て方を学べばよいですが、ビジネスとして取り組みたいなら、よい情報源にあたらなければなりません。しかし、農業に関心をもっ... -
農業経営でよくよく検討するべき主要な固定費
前回の記事で農業の変動費にはどのようなものがあるのか、その金額はおおよそどのくらいの大きさなのかを紹介しました。今回は農業の固定費の方を取り上げたいと思います。 変動費・固定費とは? 前提として、変動費と固定費がそれぞれどういうものかを理... -
「限界利益」や「損益分岐点」を知らないで経営判断はできない――コストを変動費と固定費に分けて考えることの意義
これまで変動費にはどのようなものがあるのか、その金額が平均的にどのくらいなのかといったことを書いてきました。そろそろ固定費のことも紹介しようと思いますが、その準備も兼ねて、そもそも変動費や固定費がどのようなものなのか、そのように分解する... -
農業の変動費の相場は? 売上高に占める割合を解説
前回、農業の変動費を面積・生産量・売上高のそれぞれに比例するものに分けて分析・シミュレーションするのがよいということを書きました。それでは、各変動費はどのくらいの水準になるのでしょうか。 ここでは、日本政策金融公庫が出している「農業経営動... -
農業の変動費は「面積比例」「生産量比例」「売上高比例」に分けて考える
固定費と変動費による経営の分析、いわゆる固変分析は、財務面の改善の方針を探る上での基本的な手法です。とはいえ、どのようなものが変動費で、どのようなものが固定費になるのかがわからなければ、分析の仕方を知っていたとしても実際の分析はできませ... -
オフィスへの投資は安さという武器を捨てること
立派なオフィスを持つことは、多くの経営者にとって憧れの一つです。お客さまから「素晴らしいオフィスですね」と言われ、その結果として仕事をもらえるような状態は、多くの経営者が目標にしています。 しかし、立派なオフィスを構えることが正しい選択か... -
農業参入を具体的に検討するために相談するべき相手
農業を始めたいと思っても、進め方をすぐにイメージできる人は少ないと思います。農地はどのように借りればいいのか、どのような機械を用意するべきなのか、生産したものをどのように販売すればいいのか、など疑問は尽きないものです。身近に農業をやって...
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