輸出の入門としてクーリエを使ってみる

輸出の物流を手配するとき、もっとも一般的なのは、フォワーダーと呼ばれる業者に依頼するパターンだと思います。
フォワーダーは飛行機や船舶などの輸送手段を検討し手配してくれるため、大量の商品を安く輸出したい場合には必須のパートナーです。

しかし、少量の輸出では手間がかかって割高になりますし、フォワーダーとしても、もしかしたら輸送を引き受けてくれるかもしれませんが、金額が小さければ相手にしたいと思ってもらえない恐れもあります。

これに対し、クーリエというサービスもあります。
クーリエという言葉を聞いたことはなくとも、FedExやDHLといった会社名を聞いたことはあるのではないでしょうか。
これは、ヤマト運輸や佐川急便の国際版のようなものです。
封筒や段ボールを顧客から引き取って、自社の航空機で仕向け先国に輸送し、輸出入の通関もしてくれます。
金額も国ごとにあらかじめ決まっているため安心ですし、インボイスやパッキングリストと言われる輸出書類のひな型を用意してくれるので自前の輸出書類のひな型をもっていなくても簡単に書類をつくれます。
段ボール数箱程度なら、輸出にはクーリエを使うのがお勧めです。

輸出を始める場合、最初はサンプルを送って顧客に試してもらったり問題なく通関できるかを試したりするはずです。
このときにはクーリエがお勧めです。

主なクーリエには、FedExTNT(FedEx傘下)、DHLUPSなどがあります。
単価や利用方法は各社のウェブサイトをご参照ください。

いずれも使い勝手は似たような感じですが、私はよくTNTとDHLを使っていました。
TNTは費用が他のクーリエより安いため、輸出先の国に対応している場合は、基本的にTNTを使用していました。
また、DHLは対応している国・地域が多く、安心感があるので、とくに費用を気にしなくていい場合はDHLを使用していました。

サービスごとに使い勝手が多少異なるのでいろいろと試すのは面倒かもしれません。
それほど大きな違いがあるわけではないので、輸出希望先の国・地域に対応しているかと、金額を確認したうえで、使うサービスを固定するのが楽です。

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