リスクをとるか、失敗をとるか――ゴールを描いたら一直線に進む

ゴールを描いたら、そのゴールまでできるだけ短期間でたどりつきたいものです。

たとえば試験を受けるのであれば一度で合格したいし、何かしらの役職につきたいなら次の機会をものにしたい。
事業を立ち上げるとき、あるいは改善するときも、できるだけ早く黒字化したいですし、それができなければ事業継続が不可能となるかもしれません。

そのようなときに何が大事かと言えば、「どういう条件が満たされればその事業がきちんと利益を生むはずか」を明確に描くことです。
この像が描ければ、もしかしたら仕事の半分くらいはもう達成されたと言ってもいいかもしれません。

しかし、描いた目標が大きいと、なかなかその理想に向けた条件を一気に揃えようという勇気をもちにくいものです。
実現のためには多額の投資をしなければならないかもしれないし、たくさんの人を集めなければならないかもしれない。
それは大きなリスクを背負うことです。

そのリスクを背負うべきかどうか迷ったときに見ていただきたいのが、「覆面ビリオネア」(Undercover Billionaire)というアメリカの番組です。
YouTubeで見ることができます

これは大富豪が、実力さえあればこの時代でもビジネスの成功を掴めることを示そうとする過程を収めたドキュメンタリーで、挑戦の内容は
・行ったことのない街で、
・車と、連絡先が入っていないスマートフォンと、100ドルだけを与えられて、
・90日間で評価額100万ドルの事業を立ち上げられるか、というものです。
最初のシーズンが好評だったようで、シーズン2ではさらに3名の大富豪が同様の挑戦をする姿が描かれています。

挑戦する事業家たちが最初にすることには共通点があります(もちろん最初は泊るところもないし食べ物を買うお金もないので、最低限の現金を確保するというミッションはありますが、それは置いておいて)。

人に出会うことです。

その街で面白い事業を行っている人や、すぐれた技術をもっている人に会いに行き、その人たちとチームをつくる。
人を雇うのはとても勇気がいることですが、目標とする事業を実現するためにAという力をもった人とBという力をもった人とCという力をもった人が必要なら、その全員を集めなければなりません。
あまりリスクをとれないからまずAをもっている人だけ……というやり方では、事業が形になる前に資金が尽きるなどして挫折してしまいがちです。

この挑戦では90日という期限が設けられていますが、もし設けられていなくても、事業家たちはたぶんそんなに変わらないスピードで事業を立ち上げるのではないかと思います。

目標を描けたら、一刻も早くその状態を実現する。
そのプロセスを知るために、ぜひ覆面ビリオネアを見てみてください。

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