仕事に使うツールは、新しいものを手に入れるたびに変わっていくものです。
人によっては何十年も同じ手法を使っているかもしれませんが、技術の進歩に伴って新しいものを使ったほうがよい場面はあるはずですし、スマートフォンのように、新しいものを使わざるを得ない場面もあるでしょう。
そうした中で、私がいま一番活用していて、これからも当分は使い続けるだろうと考えているのが、アウトライナーという種類のツールです。
具体的には、WorkFlowyというサービスを利用しています。
アウトライナーの具体的な活用についてはまた改めて書こうと思いますので、ここではそれがどのようなツールなのかだけ、簡単に紹介します。
アウトライナーは、本来の活用方法としては、文章を構成するためのものです。
使い方はさまざまありますが、たとえば伝えたいことをざっと書き出して、それらを適切な順番に並べ替えたり、抽象的な議論の中により具体的な内容を配置したりすることで、論理的な文章に仕立て上げます。
こうした文章作成のためのツールとしての使い方はあらためて紹介します。
WorkFlowyの最大のメリットと私が感じているのは、情報をファイルやノートのような単位にまとめる必要がないことです。
私はいま、あらゆる情報をWorkFlowyに入力しています。
以前はこのような目的でEvernoteを使用していましたが、EvernoteよりWorkFlowyのほうがよいと感じています。
Evernoteでは、ノートという単位で情報を整理します。
これが私にとっては厄介です。
どこまでの情報を一つのノートにまとめるか、考えないといけないからです。
たとえば「ブログのアイディア」という名前のノートをつくって、どのような内容を書くかを考えるとします。
アイディアをたくさん出して、それからアイディアごとに文章を書き始めるときに、どうしようかと迷います。
「ブログのアイディア」ノートに箇条書きにした各アイディアの下に本文を書き始めるとしたら、一つのノートにすべての情報をまとめることができますが、代わりにノートが長大になって、どこに何が書いてあるかを把握するのが難しくなります。
一方、アイディアごとに新しくノートをつくるとすると、ブログの記事ごとに内容が分かれて分かりやすくなりますが、ノートの場所や順番を整理する手間が必要になりますし、目的のノートを探す手間もかかります。
理想は、「ブログのアイディア」というノートの直下にアイディアが並んでいて、それぞれのアイディアの直下に文章が書かれていて、しかも各文章を必要に応じてコンパクトにまとめることができる、という状態です。
WorkFlowyなら(あるいは、その他のアウトライナーツールでも)、これが可能になります。
それどころか、すべてのテキストを、あたかも一つのテキストファイルであるかのようにまとめることができます。
いちいちノートを新しく作成したり、文章量が多くなっても新しいノートをつくるべきかどうかと迷ったりしなくてもよいのです。
具体的にどのようなものかはあらためて説明しますが、関心のあるかたは、ぜひ公式のサイトをご覧ください。