農業経営者・就農希望者向けの農業経営入門テキスト
「経営を学びたい」と思っていても、最初の一歩を踏み出せずにいませんか?
勉強するということは、大きな投資です。
たくさんの時間を勉強に費やしても、そこで得た知識が活用できるものでなければ意味がありません。
当社のウェブサイトではブログ記事として具体的な手法をいろいろ紹介してはいますが、農業経営の全体についてまとめているわけではないので、本格的に学ぼうとするかたにとっては使いにくいかと思っています。
電子書籍を出してはいますが、なかなか最新の情報へとアップデートすることが大変です。
そこで、一連のシリーズとして、農業経営の入門ページを用意します。
全10ページになる予定で、作成したら都度アップロードしていきます。
農業経営の大枠をこのシリーズでつかみ、より具体的なことは個別のブログ記事を参照する、という使いかたをしていただければと思います。
農業経営入門 目次
1. 自分の経営を評価しよう
- 経営分析ってなに?
- いい医者と藪医者の違いは処方箋ではなく診断
- ほんのいくつかの指標で問題は見えてくる
- 財務の基本的な言葉を覚える
- 利益と所得は何が違う?
- 財務会計 v.s. 管理会計、学ぶならどっち?
- 変動費と限界利益と固定費
- 指標を計算する
- 農業経営に使える財務指標
- 売上高材料費率
- 売上高人件費率
- 売上高減価償却費率
- 決算書からざっくりと損益分岐点を計算する
- これまでとこれからを考える
- 強みを知るには過去を振り返ること
- 社会の変化を読む:あなたの農業はこれからも求められる?
- 地域の将来を見通す:あなたが果たしたい役割は?
2. 目標を描こう
- 経営ってなに?
- 経営とは価値提供
- あなたは誰にどんな価値を届けるのか?
- 不満に根差した事業はうまくいく
- MVVを描く
- バリュー:あなたにとって大切なものは?
- ミッション:あなたはなんのために経営するのか?
- ビジョン:あなたはどんな社会を実現したいのか?
- 所得・利益の目標を設定する
- 所得目標と利益目標の決めかた
- 目標達成の時間軸を決める
3. ビジネスモデルをつくろう
- ビジネスモデルってなに?
- 「誰に・何を・どう届けるか」の設計図
- ビジネスモデルが収益を決める
- マーケティング:誰の課題をどう解決するか?
- マーケティングの2つの柱:顧客価値創出と顧客認知獲得
- 課題は必ず人にひもづく:ターゲティング
- 顧客はどうなれば満足か?:MVP
- 4P・4Cでビジネスの大枠を決める
- 損益モデル:収益と費用の仕組みを数字で確かめる
- 固定費と変動費を漏れなくざっくりと
- 値決め:顧客はいくらの価値を感じてくれるか?
- 損益分岐点を計算する
- 数字を変化させて成功の要件をシミュレーションする
- 悲観的なシミュレーションも必ずつくる
4. 方針を決めよう
- 解像度を上げていく
- 具体的な手段から考えると目的地に辿りつけない
- 一般的な経営計画書の項目
- 経営の全体像をつかむためのバランストスコアカード(BSC)
- 方針も計画も目標からの逆算
- 今日学ぶべきことを財務の目標から導く
- 4つの視点で方針を設計する
- 財務の視点:世の中にいくらの付加価値を生むか?
- 顧客の視点:誰にどんな価値を届けるか?
- 業務プロセスの視点:その価値をどのようにつくるか?
- 学習・成長の視点:その価値をつくるために何を学ぶか?
- 方針を組織で共有する
- 方針書をつくる:MVV、目標、BSC
- 共有し、共有し、また共有する
5. 計画を立てよう①:顧客開拓
- マーケティングとセールスを使い分ける
- マーケティングは今いない顧客のために
- セールスは目の前にいる顧客のために
- セールスの瞬間はマーケティングの情報源
- 顧客と商品に向き合うためのセールスレター
- 顧客視点に立って自分の商品を見直す
- 顧客の課題解決を促す文章のフレームワーク
- よいセールスレターが書けなければよい商品ではない
- 知ってもらうためのSNS
- SNS運用の原則は独自性と専門性
- 顧客の動線を設計する
- 広告宣伝は指標で設計
- 地域ビジネスは形ある媒体のほうがよいこともある
- 商談で価値を届け、学ぶ
- 商談は世の中のニーズを知るまたとない機会
- 商談のために用意すべきもの
- 出会いを求める姿勢をとる
6. 計画を立てよう②:生産性改善
- 品質管理で改善の大枠をつかむ
- 製造業に学べ:生産性改善はものづくりの基本
- QCストーリーは改善計画の基本フレームワーク
- 品質管理の主な領域
- 問題解決のステップ
- 損益モデルから問題の大きさを見積もる
- 問題の原因を分析するためのロジックツリーと4M
- 解決方法を編み出すためのECRS
- 迷ったら整理整頓とチェックシート
- 実験計画法で増収を科学する
- 先進国の反収は伸びている、日本を除いて
- 農学は近代統計学の生みの親
- まずは品種と肥料の対照試験から
7. 計画を立てよう③:組織開発
- 経営の課題は組織の課題
- 組織が大きくなるにともなって経営者一人の力は弱くなる(べき)
- 組織開発の主な領域
- まずは利益を増やして還元できる状態をつくること:人事評価制度は後回し
- 業務・権限・責任・能力を整理する
- 組織の目的は一人ひとりが強みに集中すること
- 業務の全体像がないと誰が何をやるべきかを考えられない
- 業務リストで「権限・責任」と「能力」を整理する
- 権限移譲と能力開発をプランニングする
- 業務リストをもとに理想の役割分担を描く
- 一人ひとりの成長計画を立てる
- 面談の目的は成長計画の推進
- みんなが高めたいコミュニケーションスキル
- 意欲を引き出すコーチング
- 参加を促すファシリテーション
8. 計画を立てよう④:バックオフィス業務改善
- 栽培は経営の中枢ではない
- 経営の要は判断
- 判断の質を高めるのは情報
- 情報技術は経営の技術
- 生成AI・AIエージェントを活用する
- AIは「使えなければ駄目」な時代になる
- AI活用でも組織運営でも問われるのは言語能力
- 生成AIやAIエージェントでできること
- デジタルで効率化
- デジタイゼーションとデジタライゼーション
- ファイル共有はクラウドへ
- 会計もクラウドへ
- スケジュールやタスクもクラウドへ
- でも、ホワイトボードのほうがいいこともある
- 無理に全部やる必要はない
- バックオフィス業務改善の本質は本業に集中すること
- 外注先と出会うためのプラットフォーム
9. 計画を立てよう⑤:財務管理
- 財務管理のおすすめステップ
- 管理のためには難しくしないこと
- いつでも立ち返る基本は損益モデル
- 計画づくりは順番が肝心
- 損益計画を立てる
- 理想とする損益モデルをいつ実現するか?
- 目標には少しずつ…ではなく一気に近づくべし
- 収支計画を立てる
- 損益と収支は違う
- 損益計画に3種類のキャッシュフローを追加する
- 現預金の推移を計算する
- 現預金に余裕をもてるよう借入を計画する
- 資金繰り計画を立てる
- 収支計画の1年目を月ごとに分解しよう
- 実際にお金が出入りするタイミングに揃える
- 収支計画と資金繰り計画は金融機関からの信頼の源
10. 行動しよう
- KPIを設定する
- KPIは結果の目標ではなく行動の目標
- KPIを一枚のシートにまとめる
- KPIの行動をカレンダーに入力する
- 習慣として実行することは仕組みにする
- PDCAサイクルを回す
- CAの日時を決めておく
- 資金繰り管理表も一緒にチェック
- 臆せず人に頼ろう